小林昆虫とは
いきものの暮らしに、食のよろこびと健康を。
小林昆虫では、飼育下という野生下とは違う限られた環境の中で日常を過ごすいきものの最大の楽しみは、『食事』と『繁殖』であると位置付けし、『美味しい食事を摂って、健康な飼育を実現できれば繁殖につながる』と考えました。
いきものにとってだけではなく飼育者にとってみても『給餌』と『繁殖』は、生き物と一緒に暮らす上で最も楽しく、そしてその喜びをいきものと共有できる大切な価値観です。
せっかくいきものを飼育するのだから、その最大の楽しみを飼育者の方にもいきものと一緒に共有頂きたいという想いを何よりも大切にしています。
代表あいさつ
生物と人との関わり方や接し方は、時代の流れや価値観と共にこれまで様々に変化してきました。犬猫に代表される愛玩動物(=ペット)、エキゾチックアニマルと呼ばれるフクロモモンガやハリネズミなどの小動物、レオパ/フトアゴ/リクガメなどの爬虫類、人の生活に欠かせない牛や豚、鶏などに代表される家畜(=食料)、アリクイのような野生動物(展示動物)、など人間の生活に密接に関わる生物達との接点は様々ですが、それらに共通することは、野生下や飼育下に関わらず、本来は様々なものを餌として摂餌している反面、飼育下で与える餌の種類のバラエティは限られた種類のものや人間用に改良されたものを代用した餌が大半でした。
『飼育』するという概念そのものが、これまでは『生かしておく』ことが主目的で、飼育下の環境に慣れやすい丈夫な生き物のみが繁殖し、希少な生き物が自己満足や見世物的に集められたり、コレクションの一環として貴重な生き物が消費される時代は終わり、生き物の生態や習性に合わせた環境や飼料を用意し、累代繁殖ができてはじめて=『飼育』の成功という風潮に少しずつですがやっと時代が変わってきました。
生き物本来の幸せやあるべき飼育環境の向上を指す『Animal welfare』=(アニマル・ウェルフェア=動物福祉)という考え方が動物園や水族館を中心に一般的になってきた昨今ですが、一般社会ではまだまだ馴染みの薄い言葉です。
小林昆虫では、この理念と環境エンリッチメントに共感し餌用昆虫を飼育下のいきもの達に上質な昆虫飼料を届ける為に小林昆虫を始めました。『野生下で本来食べているもの=昆虫』を餌として与えることは、飼育下のいきもの達や飼育者からも求められているものの、これまでは昆虫飼料の入手が難しく、本来野生下で各生き物が食べているものに近い昆虫飼料を供給して現状を変え、選択肢を増やすことができれば、生き物も飼育者もハッピーになれるし、栄養満点の昆虫を食べれば繁殖にもやがて繋がり、それは持続可能なサステナブルな生き物と人間の最良の関係に繋がるはず!!と考えて小林昆虫は努力して参ります。
小林昆虫
代表 小林圭介
代表者略歴
小林圭介(Keisuke Kobayashi)
東京都出身。学生時代から日本各地、アジア、アフリカ、南米などをめぐり、魚を集めて世界各地で展示する「サカナハンター」。これまでに訪れた国は39か国。ニュースでも話題となった世界最小の魚パエドキプリス・プロゲネティカや、3mの大ナマズなど採集・展示の実績多数。
2011年には出身地である東京下町の東京スカイツリープロジェクトに参画するため、オリックス水族館株式会社に入社。すみだ水族館の展示基本計画の立案を担当し、世界自然遺産・小笠原諸島とのコラボレーション展示を実現。開業後も、日本最大級の金魚展示「江戸リウム」や「クラゲ万華鏡トンネル」をプロデュースした。2018年オリックス水族館退社後は、魚類だけでなく植物・昆虫類・爬虫類・両生類・鳥類・哺乳類などについても様々な取り組みをしている。
日本および世界中の水族館・動物園・博物館・大学・学会・環境保護団体・商社・熱帯魚店・出版社・アーティストなどとのネットワークも豊富。2008年にタイで観賞魚の採集・繁殖・輸出入の法人をたちあげた。著書に『コリドラス大図鑑』、『はじめての熱帯魚&水草パーフェクトBOOK』など多数。現在は、水族館や動物園の新規立ち上げやリニューアルを手掛ける一方で、小林昆虫を続けている。
沿革
令和元年(2019年)6月4日(虫の日):東京江東区で創業
令和元年7月:動物園に冷凍昆虫を納品し取引開始
令和元年11月:一般の飼育者向けの冷凍昆虫の卸・大卸販売開始
ロゴについて
ロゴを作成頂いた、文筆家の加藤ジャンプさんとその奥さまのデザイナー園木彩さんに名付けて頂きました。